畠山重篤さんの講演をきっかけに 美智子皇后に 興味を持ち、図書館で借りてきた『皇后宮(きさいのみや)美智子さま 祈りの御歌(みうた)』。
手の赴くまま開いたページには 次のように記されていました。(P.63)
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皇后様は、もはや、何かを求めて祈ってさえいらっしゃらないのかもしれません。慈悲の御歌のかずかずにこめられた、《かくあれかし》との願い…というふうに、私は捉えてきていました。だがそれは、御自身の判断によってではなく、その人その人にとって自ずから良きことを祈る、ということだったのでありましょう。そういえば、陛下の御即位十年にあたって行われた記者会見において、今後、両陛下の果たすべき役割をどうお考えですかとの問いに対して、こうお答えになっておられました。
…さまざまな事柄に関し、携わる人々とともに考え、よい方向を求めていくとともに、国民の叡智がよい判断を下し、人々の意思がよきことを志向するよう常に祈り続けていらっしゃる陛下のおそばで、私もすべてがあるべき姿にあるよう祈りつつ、自分の分を果たして行きたいと考えています。
ーーー皇后陛下お言葉集『歩み』
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ここに引用されてある皇后のお言葉に記された
みこころ は
そのまま あるべき「まつりごと」… 政治 の姿だと
思うのです
そして
ひと ほんらいの すがた でもあると
思うのです
このことばに 照らし出された自らの姿を
はずかしく思うと同時に
かく あれるように と
こころさす
よい 機会ともなりました