昨日 ふと思い立ち
知り合いが経営メンバーに名を連ねる会社のHPを 久しぶりに開いてみました
有用微生物の研究をてがけるその会社の「我々が追求していること」には
次のように記されています
現在の科学では、生命現象の多くがまだブラックボックスの中にあります。このブラックボックスを完全に解き明かし、人間が生物を完全にコントロールしたシステムを構築しようとするのが現在主流になっている考え方です。もう一方の考え方は、生物が生物であることを受け入れ、全てを人間が理解しないままでも生命の現象を人間の為に利用することができるシステムを作り上げるという考え方です。
現在、生命科学技術の発展の為に投資されている研究資金のほぼ全てが、前者の考え方の実現するシステムの構築に対して投資がされています。しかし、現時点で生物を利用した様々な活動(農業、食品、科学、製薬)で実際に大きな経済価値を生んでいるのは後者の考え方で構築されたシステムだけであるという事実にはあまり注意が払われていません。
(略)
生物を生物のまま利用するために、我々は生物が生きようとする力、環境に適応しようとする力にもっと謙虚に注目すべきであると考えます。人間が考えた理屈を生物に押し付けるのではなく、生物を生物として受け入れ、自然に対して謙虚に、生物と共に地球環境を維持する世界を作ること。我々はこのことを追求して行きます。
「生物を生物として受け入れ
生物が生きようとする力 環境に適応しようとする力に注目すべきである」
この認識は 自然栽培にも通じますし、
いま私がまとめようとしている人間観にも 共通するものです
「人も生物である」ことを忘れてしまったが故の 現在の社会。
人は 他の生物に対してやってきたように 自らの存在に対しても接してきたのではないでしょうか。
頭だけで考えた理屈を押し付けるのではなく
生物であること受け入れ
自らに対して 自然に対して 謙虚に
生物とともにある世界を作ること
“生物としての人”にもとづいた社会システムを
わたしたちは 考え 実現を目指します