『死の淵を見た男』を 昨日 読み終えました
途中 何度も胸が詰まり
一気に読み進めることができなかった 本でした
そして
読むことができて 本当によかったと
心から思える 本でした
「あの時、ただ何が起き、現場が何を思い、どう闘ったか、その事実だけを描きたい」と行動を起こされた著者の方 そして その申し出に応じて取材に応じて下さった多くの方々に、また 言うまでもなく あの当時 現場ではたらかれた方々 と いま現在もはたらいて下さっている方々に、
ただ 感謝の気持ちしか ありません
今月の上旬
この本を読み始めた家人から
福島第一原子力発電所が 太平洋戦争末期に陸軍の校訓訓練基地として使われた「磐城陸軍飛行場」の跡地に建てられていることを伝えられた時、何とも言えない 土地が持つ因縁のようなもの あるいは 土地が持つ宿命とでもいうべきようなものを 感じました
だからなのかもしれませんが
本を読みながら
被災した原子力発電所で命をかけてはたらいて下さった方たちの姿が
映画『硫黄島からの手紙』で描かれた方たちの姿に重なっていったのでした
何のために
さしだされた
いのち
だったのか
さしだされたいのちを
そのごの
わたしたちは
ほんとうに
いかすことができているのだろうか
いろいろ思い感じることはありますが
言葉にできません
ただ
もうこれからは
このような思いとはたらきをする必要がない世の中にしていきたい
現場が苦しむような世には したくない
と
それだけは
強く心に思うのでした
「原発に反対の人にも、逆に賛成の人にも、あの巨大震災と大津波の中で、「何があったのか」を是非、知っていただきたいと思う。」
という筆者の思いは そのまま 私の思いでもあり
少なくともあの3.11を体験した人には 読んでいただきたいと思う本です