去年は、世界的にも個人的にも、これまでの社会が溜め込んできた様々な歪みやよどみが凝縮し露呈した一年でした。と同時に、それゆえに、ヒト存在の礎が体であり、(感知できないものも含めた)かかわりのなかで生きている“いきもの”である という、あたりまえのことを痛感し、そこから出発する大切さを再認識した一年でもありました。
過去の延長ではない、物質から生命がうまれたような 単細胞生物から多細胞生物がうまれたような、“閾値の跳躍”期を ヒトは迎えているように感じます。
体への気づきを深めて 体の可能性ひいてはヒトの可能性をひらいていくこと。(現行体制をつくりあげてきた)インド・ヨーロッパ語族ではない母語をもつ者として“日本語で考える”こと。これまでやってきたことを これからも淡々と続けてまいります。
先月放映されたテレビ番組を通じて 日野晃さんを知ったことで、改めて(古)武術のありかたが身に染む今年の春です。